HITOTSU学公開講座、後半は「美学」について。
実はこの前に、2.Economyについて触れなければならないのですが、先に「美学」のレポートを書き進めます。
芸術領域に人工知能が参入していくのも、まだまだ始まりの始まりでしかないけれど、芸術の領域にも確かに人工知能は息づいていますね。
「人工知能時代には芸術家、アーティストはいるのか?」
「芸術家の自己満足にならないのか?」
という論議も後を絶たなくなっています。むろん後者の質問は人工知能時代だからというより以前から言われていることであるから、より一層「芸術」について、「美」について「本物」や「あり方」が問われる時代に突入するんだと、この歳になって0から音楽に取り組もうなどと思っている者としては、冷やっとするところでもあります。笑
✴️美学という本質
ここからはHITOTSU学の観点を用いて「美学」について共有します。
「美学」と言ったときに、それは、
「美」「芸術」「感性」について哲学的に考察することです。
Artistic(芸術的)
と
Aesthetic(美学)
の違いは何か。
最近は「アートを学べ!」と言う人は多いですね。デザインセンスを育てることが、サイエンティスフィックな感性と繋がると、MBAでもロジカルシンキングだけでなくアートのセンスを磨くことを奨めると言われています。
アートと美学の違いは美学の深みをみるときに明らかになります。
✴️息が止まるような「美」を感じるか
アートすることが、商業性に傾くと、
売れるか/売れないか
という視点に主眼が置かれ、純粋に美を追求するところから離れることがあります。
美とは何なのか、とりわけ古典的な「美」をみるときには、その時代には見向きもされなかったところから、人間の心を打つ「何か」があって、それが後世まで語り継がれるエンジンとなっていたりします。息が止まる、時間が止まるような普遍的な美というか、それこそが深めるべき大事なポイントとみています。
ここで内海さんが押さえていたのは
HITOTSU学でのポイントは
『好き嫌いをこえて
美しいと言わせる
何かを持っているのか否か
時代を超えて普遍的な美というのがあるなら、それとは何なのかを考えること、それが
哲学対象となっていることこそが「美学」なのだと思う』
というところです。物事に対する観方が「好き嫌い」「善悪」といった範疇に留まるなら、人間の倫理、道徳を考えるときに宗教や民族の境界線によって共通グラウンドをみることが難しくなります。「美」はそれを超えることができる可能性があるというのが観術/HITOTSU学の視点ですね
話が飛躍したようにも感じますが
アートを一歩超えて深い「美」を観ることができるときに、次なるルネッサンスが始まるとわたしは理解しています
観術創始者ノ ジェスは著書『宇宙一美しい奇跡の方式 0=∞=1』の中でそのことを言っているんですね。
世界が理解納得できる共通土台になる「美」を創造することが、今の時代に生きる私たちに託されている使命かと思います。
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