こんにちは。
観術と音楽をこよなく愛し
美学実戦に邁進するさわゆうです。
立て続けに投稿になります。
毎日毎日いろんな出会いや気づきがありますが、昨日六本木の高層ビルでお仕事をする30代の友人からこんな相談を受けました。
職場に同い年の同僚で
すごい正義感の強くて
プライドの高い女性がいる。
非常に優秀な女性で仕事もよくできていいのだけれど、どうも頑とした境界線のような壁を感じて...
それに違和感を感じるとのことでした。
友人は友人なりに、そうなってしまう原因にアプローチして、その方の仕事のサポートなどを裏でやってみたり、ランチに誘って少し話を聞いてみたりしたらしいんですね。
そうしたら、その同僚の口から
意外や意外
『自分に自信がない』
という言葉が出たそうです。
海外の一流大学にいかれて
文武両道、大切な彼氏もいる。
仕事も側から見たらエリート。
だのに『自信がない』と...。
よくよく聞けばお父様お母様も優秀な方でいらっしゃって、大学も親の判断に見合うものを選んだとのことでした。そこまであるところ従順にして生きて来られていますが、幼少期から今に至るまでご両親から褒められたことがないそうなんですね。
それ故かその方も自覚するところがあるようですが、『認定欲求』が過剰になり、その結果、力が入るそうなんですね。
とってもとっても理解できるところです。
行けども行けども到達しない壁のようなのがあるんですね。私にもそんなことがありました。
子どもは無意識に良い悪いという判断を超えて親をモデルにし、親のパターンを受け継いで、そしてまたその絡まりを強く強固なものにしていきます。これをDNAとでも言うでしょうか。
人間であれば...
或いは現代の日本人であれば陥りやすいパターンというのもあります。
その方は、ご自身でも悩まれてカウンセリングに行かれたこともあるようでした。
側からはあまり問題視されない、どんなに優れた方においても、根本の根本である自分自身に出会えなければ当然のごとく自信を持てるはずがありません。
観術、認識技術ではことのことを
「観点の6つの問題」として整理しています。
観点の問題については、一つ前の投稿にまとめておきました。
『理解するところから始めよう〜観点の6つの問題〜』
http://yukosawada.hatenablog.com/entry/2018/05/09/120000
この女性がこのように自信がないと表現される理由が見えて来ると思います。
細かく見れば、観点の問題1〜6が全て関係しています。
人間の脳に観点が固定された状態では、背景(無意識)は認識できず、変化するものしか認識できないため、自分や相手の大前提や観点を客観的にみることができません。このことによって、人間関係による複雑多様な問題
がつくられていきます。この認識の土台の上では自信や自らの尊厳、また協力関係をむすぶことが非常に難しいことがわかります。このことを理解できるだけでも大分に心は穏やかになります。
つまり、いろいろあるように思える問題や課題は、一重にあなた個人の問題ではないよ!
ということです。
人間の認識構造に限界があるのです。
1人の人間が自身の尊厳を捉えて、自らの意志で生きる決断ができるためには、今までのように親から受け継いだDNAパターンを超える外の観点を裏づける必要があります。
それで観点の次元上昇!
と言っているのですね。
今日もお読みいただいてありがとうございました。